コラム

クライアント企業と様々なプロジェクトに取り組んできたコンサルタントのコラムの他、
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開発現場のリアルな「困った」を解決するシステマティック・アプローチ ~ “「機能」で考える”目的別課題解決プログラムと、支援ツールiQUAVIS IDEA Package ~

鹿倉プロフィール

こんにちは、IDEAの鹿倉です。

製品開発プロセスの各段階で、開発者・技術者は様々な課題を解決する必要があります。

しかし、”課題の設定・分析~解決アイデアの発想~アイデアを解決策にまとめ上げる”、そうした「分析力/発想力/構想力」は、多くの企業で、経験や勘といった個人のスキルや特性に依存しています。

IDEAの“「機能」で考える”目的別課題解決プログラムは、製品開発プロセスで取り組むべき様々な課題(目的)を、合理的、創造的、効率良く考えるための体系的アプローチです。

さらにこの“「機能」で考える”目的別課題解決プログラムを誰もが分かり易く実践し、社内展開・定着を支援するツールとして、プログラムのワークフローに対応したソフトウェアツール「iQUAVIS IDEA Package」を提供します。


目的別課題解決プログラムが生まれた背景


“「機能」で考える”目的別課題解決プログラムが生まれた背景には、次のような問題認識がありました。

  • 製造現場の生産革新活動で品質改善が進む中、技術・製品の品質をより向上させるには、上流の研究開発・開発設計の品質、効率を上げる必要がある

  • 3D-CAD, CAE, PLMなどのITツールの導入により、研究開発・開発設計部門の効率化が図られているが、研究者・開発者・設計者の“考える力・発想する力”は、依然として個人のスキルや経験に依存。個人依存を脱却し、組織的なレベルアップを図る必要がある


目的別課題解決プログラムとは?


そうした問題認識の下に、開発者・技術者が製品開発プロセスで共通して直面する様々な課題を、多面的・網羅的に把握し

  • 取り組み範囲や優先度を決めながら、課題の本質を捉えるプロセスと、
  • QFD、TRIZなどのロジカルな手法に基づく目的別の問題分析・解決プロセスとを組み合わせて

最短時間で効率的かつ創造的に課題解決を導くように設計されたのが、目的別課題解決プログラムです(課題解決における”創造性”と”生産性”を両立させるためのフローです)。


目的別課題解決プログラムとは


強力な分析ツール iQUAVIS IDEA Package


iQUAVIS IDEA Packageは、電通国際情報サービス(ISID)のiQUAVISソフトウェア が持つツリーやワークシートによる「技術の見える化」ツールと、IDEAの膨大なコンサルティング経験から得られた i-Advanced TRIZの目的別課題解決プログラム を融合した分析支援ツールです。


開発テーマの探索から生産まで、研究開発~商品企画~開発設計~生産プロセスで発生する様々な課題について、「機能」ベースの共通の考え方に基づき取り組めます。課題をどう捉え分析し解決したかのプロセス・情報を、担当分野・部門を超えて組織内で共有・再利用することができます。


“「機能」で考える”目的別課題解決プログラムの導入方法


実テーマ解決コンサルティングを通して、実際の開発課題(テーマ探索、商品企画、課題解決、コストダウン、リスク回避、特許強化など)に取り組みながら、“「機能」で考える”目的別課題解決プログラムの考え方、プロセスを習得して頂きます。ツールはiQUAVIS IDEA Packageを活用します。

IDEAでは、導入~展開~定着の各段階のための支援コンサルティングを提供します。iQUAVIS IDEA Packageはサブスクリプション契約でご利用頂きます。


企業事例: TRIZを含むオリンパス流科学的アプローチの推進 ~全社的な開発力向上と事業貢献を目指した取り組み~


オリンパス株式会社では、2009年からIDEAの開発手法コンサルティングを導入。

ソリューション技術 ECM(エンジニアリング・チェーン・マネジメント)部門が主導して、開発プロセス全体に渡る課題解決に、QFD-TRIZ-TM(タグチメソッド)等の体系的開発手法に基づく科学的アプローチを展開。現在では毎年250件以上の課題に対して、開発技術者が科学的アプローチを活用するに至っています。


「機能」で考える目的別課題解決アプローチは、現場の開発者や技術者が、手法を意識しなくても、科学的・論理的なアプローチを使って課題を効率良く解決することを目指して、オリンパスの取り組みの中で生まれました。このアプローチは、「7つの目的別ソリューション(※1)」と呼ばれています(ECM部門の推進ご担当者とのインタビュー記事はこちらから)


IDEAの“「機能」で考える”目的別課題解決プログラムは、オリンパスで生まれたこのアプローチを、様々な業種・分野の企業で適用し易いように、課題分析の部分を強化し、各目的別アプローチの入口に位置付けた上で、UX(ユーザ体験)に基づくニーズ分析のような最新手法も採り入れて拡張したプログラムです(※2)。


そしてそのプログラムのワークフローをソフトウェアとして実装したのが、iQUAVIS IDEA Packageです。


※1 「7つの目的別ソリューション」はオリンパス株式会社の登録商標です
※2 推進者インタビュー記事の中で紹介されているように、「7つの目的別ソリューション」は現在もオリンパス社内で進化を続けています


鹿倉@IDEA

鹿倉 潔
鹿倉 潔

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