i-Advanced TRIZ®

IDEA-TRIZ

TRIZ(トリーズ)に基づく、革新的な製品・技術開発のための課題解決プロセス

IDEA-TRIZ

TRIZ(トリーズ)の発想手法を断トツの製品・技術開発に生かす

TRIZ(「トリーズ」、「トゥリーズ」)は、体系的手法を活用した製品開発のフレームワーク「i-Advanced TRIZ」において、その中核を担う手法です。
そして魅力的で差別化された製品開発に欠かせない、革新的な課題解決のプロセスです。

製品・技術開発の課題に取り組むとき、従来の技術やアイデアの延長線上だけで考えても、高い目標を実現できないことがあります。

課題解決のアイデアを広げたいとき、新しいアイデアが必要なとき、TRIZは強力な武器となります(IDEA-TRIZを活用した革新的な製品・技術開発、新規事業創出など、企業の開発現場でのTRIZの活用事例はこちらをご覧ください)。

 

◇ ◇ ◇

 

TRIZは、元々旧ソ連で研究され、その後東西冷戦の終焉と共に欧米、そして日本や韓国などへも広がった革新的な問題解決の理論です。

TRIZの最大の特長は、革新的な課題解決の集積である特許の中に、問題解決に繋がる発想方法の手掛かりを求め、それを体系化したことにあります。

理論のベースは、250万件とも言われる膨大な特許分析です。その分析結果を整理・分類し、革新的・創造的な問題解決のアイデアを生むプロセスとして体系化したもの、それがTRIZです(TRIZ誕生の経緯、日本におけるTRIZ活用の歴史などについては、「TRIZとは?」をご覧ください)。

このページでは、TRIZを代表する「40の発明原理」、「システム進化パターン」などの発想支援ツール、そしてTRIZの強力な発想手法を、実際の製品・技術開発における課題解決に確実に結びつける「IDEA流のTRIZ課題解決プロセス」と「支援ツール(ソフトウェア)」を紹介します。

「i-Advanced TRIZ」の特長でもある、

  • QFD(品質機能展開)とTRIZの連携活用による「断トツ製品を生む開発企画と課題解決」
  • TRIZとタグチメソッド(品質工学)の連携活用による「革新的コンセプトを高信頼性設計に具現化」の流れ

については、「QFD-TRZ-TM(タグチメソッド)手法連携」のページもご覧ください。 

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TRIZを代表する3つの発想支援ツール

①「40の発明原理」・・・矛盾問題を克服するための思考プロセス

TRIZの発明原理

「40の発明原理」は、TRIZの代名詞ともいえる発想支援ツールです。

問題がなぜうまく解決できないか?

共通する理由のひとつは、そこに「矛盾(=背反特性)」が存在するからです。

「軽量化のためには板厚を薄くしたいが、板厚を薄くすると強度が低下する」、「吸引力に優れた掃除機を開発したいが、吸引力を上げるとヘッドが絨毯に吸い付いて扱いづらい」・・・

世の中の問題の多くは、こうした「特性Aを改善すると、特性Bが悪化する」という矛盾(背反)を抱えています。

一方で、革新性の高い技術(特許)の多くは、この背反(トレードオフ)を新しいアイデアで鮮やかに克服しブレークスルーを実現しています。

TRIZでは、膨大な特許事例を分析した結果、業種や技術分野の枠を超えて、矛盾問題を克服する共通の着眼点(発想の切り口)があることを発見しました。それらを矛盾問題解決の思考プロセスとして整理・体系化したものがTRIZの「40の発明原理」です。 

(参考)


②「システム進化パターン」・・・技術進化の流れをヒントに、システムの機能強化と将来像のアイデアを創出する

一見無秩序なプロセスに見える技術進化にも、実は一定の規則性がある。

産業や科学の様々な分野で、技術システムは共通するパターンを辿って進化している・・・TRIZの膨大な特許分析から生まれた二番目の考え方、それが技術進化の流れ(トレンド)を発想のヒントとして活用する「システム進化パターン」です。

システムは、必ず何かの目的を持って存在しています。
技術システムの進化とは、この“目的(=主機能)の強化”の歴史と言えます。

TRIZの「システム進化パターン」は、この“機能の強化”の過程における業種・分野の枠を超えた規則性を抽出したものです。

「システム進化パターン」をヒントに、自社製品や技術の機能を強化する(“有用な作用”を強化、また“有害な作用”を除去)方法を発想したり、自社製品の将来像を予測することができます。

(参考)


③「科学・工学的効果(イフェクツ)」

TRIZの「科学・工学的効果(イフェクツ)」は、異分野の知識を活用して革新的な課題解決策を発想するための「“機能”で逆引きできる知識データベース」です。

「多くの技術革新は、その当該分野で従来から使われてきた技術ではなく、他分野の技術や知識を応用することで生まれている」…それがTRIZの三番目の主要な考え方です。

自社の課題解決に、他分野で既に活用されている技術や科学的効果を応用したとき、革新的な製品・技術が生まれることが多い、という意味です。

TRIZでは、“機能”から、分野横断的にその機能を実現する技術や効果を調べる「技術の逆引き辞典」と言える知識データベースを構築しました。それが「科学・工学的効果(イフェクツ)」です。

(参考)

TRIZの「日本式活用法」と呼ばれるIDEA流の課題解決プロセスと、プロセスを支援するツール

①「問題の本質化」~「アイデア出し」~「アイデアの有効化」の3段階プロセスで、確実に成果を出す

TRIZの強力な発想手法を、実際の製品・技術開発における課題解決に確実に結びつける方法…それがIDEA流のTRIZ課題解決プロセスです。このプロセスは、次の3つの工程から構成されます。

IDEA流のTRIZ課題解決プロセス
TRIZ 問題の本質化

Step 1
問題の本質化(根本原因の抽出)

対象課題の本質的な原因を探る段階です。

具体的な方法としては、システムの機能面から原因を探る「機能―属性分析」と、問題の技術的因果関係から原因を探る「原因―結果分析」を実施します。

この二つで根本原因を明確に抽出することが大切です。あやふやな原因分析と問題定義のままTRIZでいくらアイデアを出しても、曖昧な解決策しか期待できません。この「問題の本質化」の工程は、TRIZの有効活用で極めて重要なステップです。 

TRIZ アイデア発想

Step 2
TRIZによるアイデア出し

Step 1で明確にした根本原因を解決するために、発明原理、システム進化パターン、科学・工学的効果の3つの発想ツールを使ってアイデアを出します。

次のStep 3で解決策(コンセプト)をつくるための素材(アイデア)を広げる段階です。

私たちIDEAが実テーマ解決コンサルティングでクライアント企業と現実の開発課題に取り組む場合、通常このアイデア出しの段階(3日間)で、300前後のアイデアを出します。

TRIZ アイデア有効化

Step 3
アイデアの有効化(選択と結合)、解決策(コンセプト)の評価

TRIZで創出した豊富なアイデアを整理・分類・組み合わせて、最終的な解決策(コンセプト)に有効化する段階です。

システマティックに、「アイデア → サブシステムコンセプト → 主システムコンセプト」と統合していきます。

主システムコンセプトは、短期的に実現する案、戦略的視点から中期的に取り組む案、より長期的に基礎的な研究開発から着手する案、というように、開発期間や必要なリソース、コンセプトの魅力度・革新性などを指標として、開発ロードマップの形で整理します。

② すべての開発者・技術者のデスクトップにTRIZの発想支援ツールを届ける IDEA-TRIZ Toolbox

IDEA-TRIZ Toolbox

IDEA-TRIZ Toolbox

IDEA-TRIZ Toolboxは、IDEA流問題解決のプロセスに最適化した、TRIZ発想支援ツールです。TRIZの代表的な発想ツールである「40の発明原理」と「システム進化パターン」を提供します。この二つのツールは、IDEAの豊富なコンサル実績とノウハウに基づき、使いやすくカスタマイズされています。

③ イノベーション支援ソフトウェアGoldfireの活用

IHS Goldfire

IHS Goldfire

IDEA流課題解決プロセスでは、①の問題本質化と②のアイデア出しの段階で、イノベーション支援ソフトウェアGoldfireの機能をフルに活用します。ソフトウェアツールを活用することで、課題解決プロセスの効果的・効率的な実践と定着を実現しています。

IDEA流の課題解決プロセスは、日経ものづくり誌(日経BP社)や機械設計誌(日刊工業新聞社)などのメディアで、「TRIZの日本式活用法」として紹介されています。IDEAは、開発現場の技術者が課題解決にTRIZを確実に生かせることを目指して、このプロセスを整備してきました。導入事例のページで紹介しているIDEAのクライアント企業のTRIZ適用事例では、例外なくこのプロセスが活用されています。

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