Goldfire(ゴールドファイア)は、社内と社外に蓄積された膨大な情報・知識を有効活用することで、イノベーションの創出と、製品・技術開発プロセスの効率化を支援する、エンジニアのための「知識の発見/活用」ソリューションです。
Goldfireの特長について、下記の項目に沿って順にご紹介します。
技術動向、顧客の課題、課題解決のヒント、過去の開発事例や不具合対策など...必要な情報・知識をタイムリーに獲得できるか否かは、プロジェクトの成否や業務の効率に大きな影響を与えます。
しかし現実には、こうした情報や知識の収集には膨大な時間が費やされています。
という調査報告もあります。
”知らなかった”、”気づかなかった”、”知るべきことがどこにあるのか分からない”...そんな現状が、エンジニアの生産性を損ない、さらには新しい製品・技術・事業といったイノベーションの創出を妨げる要因にもなります。
Goldfireは、ユニークな自然言語処理・機械学習・セマンティック検索(意味検索)テクノロジーに基づく、最新の「コグニティブ検索ソリューション(※)」です。
※コグニティブは「認識、認知」という意味です。コグニティブ検索とは、単に情報を検索するだけでなく、ユーザの検索意図を認識して、その意図と関連性の高い情報や知見を抽出する検索テクノロジーです。
先進のセマンティック機能と、Goldfireが提供する1億文書以上の特許・技術文献データベース、そしてユーザ独自の知識ベースを追加する機能の組み合わせにより、社内・社外に散在する膨大な情報から、エンジニアが課題に取り組む上で”知りたいこと、知るべきこと”に的確にアクセスできます。
Goldfireは、意味検索に基づく「知識の発見(エンジニアリング・ナレッジ・ディスカバリー)」を通じて、効率的に情報を探すだけでなく、イノベーションに繋がるような新たな知見・気づきの獲得も支援します。
Goldfireの意味検索エンジンは、文章内の単語同士の意味的な係り受けを分析し、ユーザのリサーチ意図に沿った検索を実行します。
例えば、「レーダーは歩行者を検知する」というクエリを実行すると、検索対象(知識ベース)から「レーダー(主語)+検知する(作用)+歩行者(目的語)」の意味と一致する結果を返します。
文章に含まれるキーワードの一致だけでなく、キーワード間の意味関係の一致を考慮して、ユーザが本当に求めている情報を検索できます。
今度はクエリを質問文にすると、Goldfireは質問に対する回答の候補を探します。
さらに見つかった回答の一覧リストも自動生成します。
これがGoldfireのQ&Aテクノロジーです。
例えば「高吸水性樹脂の利点は何か?」と質問すれば、膨大な知識ベースから、高吸水性樹脂にはどのような利点があるかを調べて、見つかった回答と、その回答の根拠となる引用文を瞬時に結果として返します。
文章の中に直接的に「利点」という表現がなくても、「優れた」のような表現があれば利点として認識します。
Goldfireのナレッジ(知識)ナビゲータは、検索結果の文書内容を読み取り、様々な切り口からテーマ(クエリ)に関する知識(情報)を抽出し、カテゴリー毎に自動的に分類・表示します。
例えば「高吸水性樹脂」とクエリを実行すると、
予め定義されている数十種類の切り口で自動的に知識・情報を集め、カテゴリー毎に整理して表示してくれます。
ナレッジナビゲータを使えば、効率良く対象テーマの関連情報・知識を俯瞰し、知識武装することができます。たとえリサーチの対象が馴染みの薄い領域のテーマであっても、短時間で“知識の土地勘”を獲得できます。
Goldfireでは、特許、技術文献、工業規格など、1億文書以上の膨大かつ質の高い情報に基づく知識ベース(Goldfireインテリジェンス)を利用できます。
さらにユーザは、指定したWebサイトや、社内ファイルサーバー上の文書ファイル、Microsoft SharePoint/Teams/OneDrive、Google Driveをはじめとする様々なドキュメント共有システム上で管理されている文書ファイルなど、企業毎に新たな情報ソースから知識ベースを追加することが可能です。
また、日本語、英語、ドイツ語、フランス語、中国語のクロス言語検索にも対応し、日本語の検索クエリで、英語、ドイツ語など他の言語の文書を一括して検索することもできます。
過去の知識やノウハウを活用するために、ナレッジマネジメントやナレッジのデータベース化に取り組んできた組織は少なくありません。しかし継続してナレッジマネジメントを成功させることは、一筋縄では行きません。
従来からのナレッジマネジメントには次のような課題があります。
<従来のナレッジマネジメントの問題点>
しかし、Goldfireの知識ベース構築・検索機能を活用すれば、社内に散在する文書情報を何ら加工(分類ルールの策定やタグ付け)することなくそのまま索引付し(知識ベースの構築)、必要なときに必要な切り口から、適切な情報・知識を取り出すことができます。
例えば、社内文書から作成した知識ベースを「センサー」のクエリで検索すれば、
などの情報を数秒の内に分類・整理して表示してくれます。
社内に存在する「センサー」に関する知識をマイニングし、「センサー」についての社内の知識マップを見ることができます。ここから様々な切り口で社内の知識やノウハウに効率良くアクセスできます。
Goldfireにより、“管理”ではなく、“活用”視点に立ったナレッジマネジメント・ナレッジシェアのシステムを素早く展開できます。
IDEAでは、Goldfireを実務に有効活用するための、各種トレーニング・サポートを提供しています。
Goldfireのユニークな知識検索機能を活用して、実テーマのリサーチ(競合企業の開発動向や特定の技術分野の開発動向を調査したり、課題解決の新しいアイデアを探したり、自社の技術や素材の新しい用途機会を探索する。また社内に蓄積された膨大な情報・ナレッジを探すなど)に、ユーザーと伴走しながら取り組むIDEA独自のサポートプログラムは、導入後のスムーズな立ち上げを目指すユーザー企業の皆様に大変好評をいただいています。
さらにGoldfireと体系的製品開発手法(QFD/TRIZ/シーズドリブンQDなど)を連携活用して、システマチックなアプローチで開発テーマの創出~技術課題解決に取り組む実テーマ支援コンサルティングは、私たちIDEAでしかできないユニークな価値を提供します。
ツール(Goldfire)の提供だけでなく、エンジニアの「リサーチ・テーマ創出・課題解決」スキルの組織的向上を体系的アプローチで支援できるのが、実際にGoldfireを活用してクライアント企業の数々な革新的開発プロジェクトに取り組んできた私たちIDEAの強みです。
IDEAは、体系的な製品開発手法の連携と支援ソフトウェアを活用して、製造業が抱える様々な課題に応えます。
IDEAのサービス(コンサルティング/ソフトウェア)を活用したクライアント企業事例を紹介します。
革新的な製品・技術を生み出すための製品開発手法やGoldfireソフトウェアの活用、社内に展開する仕組みづくりなどに関する、コラム記事の一覧です。