TRIZの「40の発明原理」をやさしく解説: 第2話『分離原理』
こんにちは、IDEAのコンサルタントの笠井と片桐です。
「TRIZをやさしく解説」の連載2回目は、分離原理を紹介します。
『02 分離原理』
TRIZの中で、分離原理(Taking out Principle)は、5番目に利用頻度が高い発明原理になります。
この原理は、問題のある要素や機能、特性に着目し、それを取り外すことによって、その影響を軽減したり、新たな解決策を見つけることを提案しています。
『分割原理』を使うときの、発想の指針
a. 物体の「干渉」部分または特性を分離する。
b. 物体の必要な部分または特性だけを選抜する。
c. 分離可能な設計にする。
どのような矛盾に有効か
この分離原理が矛盾解消に特に役立つ主な特性パラメーターは次の通りです。
(冒頭の番号は、「矛盾マトリックスの39の基本的な特性」の中の番号を示しています)
ここに示すような特性を向上させたいとき、あるいは何か別の特性を向上させようとするとここに示すような特性が悪化してしまうとき、分割原理は有用なアイデア発想の切り口(着眼点)になるでしょう。
34: 修理の容易性
システムの欠陥、故障、傷を修復する際の便利さ、快適さ、平易さ、時間などの品質特性。
31: 物体が発する有害作用
物体またはシステムの機能の効率や品質を低下させる度合い。
30: 物体が受ける有害作用
外部で発生した(有害)作用にシステムが影響を受ける度合い。
38: 自動化の範囲
人の介在無しにシステムまたは物体がその機能を果たす度合い。
13: 物体の組成の安定性
システムが完全または無傷であること。経年劣化、摩耗、化学分解などの度合い。
《事例》IDEA-TRIZ Toolboxより
例えば、下記の2例は、分離原理から発想できるアイデアの例です。
《発想のポイント》
分離する切り口をたくさん持っていると、多面的な発想が可能になります。
例えば以下のような例があります
・場所、空間を分離する
・時間、タイミングを分離する
・対象物を条件(大きさ、質量など)で分離する
笠井・片桐@IDEA
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