コラム

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空間軸と時間軸を身に着けて 『できる人』 を目指そう!(後編)~ TRIZの9画面法を使った多面的な発想で、新しい気づきを得るアプローチ ~


緒方さん


こんにちは、IDEAの緒方です。


「前編」で、空間軸と時間軸を使った多面的な課題分析を使って、商品企画、コストダウン、リスク分析を行う例を紹介しました。


今回はTRIZの発想を多面的に行う事例を紹介します。


TRIZの9画面法とは?

皆さんはTRIZに、9画面法という発想方法があることをご存じでしょうか?
時間軸と空間軸(あるいは概念空間軸)の2つで新しい製品の発想をしていく方法です。


その構成は3×3のマス目 (9画面) を書いて、

横軸は、例えば「10年前、現在、5年後」といった時間軸となります。
横軸には、予測する未来の年数の2倍の年数を「過去」として入れます。それは、技術は加速度的に進化するので、10年から現在までの変化と、現在から5年後の変化は同程度、と想定しているためです。

一方、縦軸は、上位の対象製品や用途などを取り巻く環境や法規制、中央は開発対象物、下位は開発対象物を構成する部品や要素技術となります。縦軸は開発対象となる製品や技術によって更に分割してもOKです。

つまり9画面は


9画面法


のような構成となり、目指す [未来・対象システム]以外の8画面の情報をを埋めることにより、上下の空間構造、左右の時間トレンドから、最適な [未来・対象システム]を予測、発想しようとするものです。


過去の情報はGoldfireの知識検索やGoogleのネット検索で調査したり、未来の情報は経産省等の官公庁が発行する白書や未来年表等の情報を使って埋めていきます。


9画面法の色々な活用法

一般的に9画面法は、システムオペレーター、マルチスクリーンとも呼ばれ、「時間と空間」の2次元マトリクスの中で考えるTRIZの発想法として紹介されています。
現在のシステムまたは下位(サブ)システムレベルしか考えない場合の思い込み(心理的惰性)を、時間軸を加えることで打破しようとするものです。


9画面法は対象製品の未来のニーズを予測したり、未来の製品の姿についてTRIZ願望型の発想でアイデアを出すといった目的で使うのが一般的です。
しかし、最近では空間軸と時間軸の両面から多面的に検討するツールとして、他にも色々な活用ができることが判ってきました。


例えば、自社保有技術の新たな用途を探索したいというテーマでは、自社技術にマッチする製品用途を検討する際に、対象用途を詳細に調査して、未来に予想される技術課題を抽出するのに9画面法を使います。


新たな用途製品に関しては知らないことが多く、漠然としたイメージしか持てないのが普通です。そこで9画面法の空間軸と時間軸の調査を加えることで、用途製品のことを明確にイメージできるようになるのです。
9画面法を使った開発者には、未知だった領域に関して、より詳細な知識が得られるだけでなく、新たな課題の「気づき」も多く得られたと好評です。


皆さんが技術戦略を検討する際も、環境の変化や要素技術の変化を調査することがありますよね?
9画面法はまさに戦略思考とも合致した思考法で、新たに取り組むべき製品の用途を会社の上層部の方に説明する際にも説得力が増すわけです。




これまで、2回にわたって空間軸と時間軸を使った科学的アプローチ方法を紹介してきました。


如何でしょうか?
この多面的な考え方を身に着けることは、皆さんのこれからの業務の質を飛躍的向上させることは間違いないと思います。


私たちIDEAでは空間軸と時間軸を駆使できる分析ツールを用意して皆さんをサポートしていきますので、興味がある方は是非声をかけて下さい。


→ 前編「空間軸と時間軸を身に着けて 『できる人』 を目指そう!(前編)~ 多面的に課題を深堀して本質を掴むアプローチ ~」を読む


緒方@IDEA


→”機能で考える”目的別課題解決プログラムについて読む

→目的別課題解決プログラム支援ソフトウェア iQUAVIS IDEA Packageについて読む

→TRIZを含むオリンパス流科学的アプローチの推進 ~全社的な開発力向上と事業貢献を目指した取り組み~

→コラム 「開発現場のリアルな「困った」を解決するシステマティック・アプローチ ~ “「機能」で考える”目的別課題解決プログラムと、支援ツールiQUAVIS IDEA Package ~」を読む


参考書籍
“「機能」で考える”目的別課題解決プログラムの内容に関連して、緒方の著書2冊が刊行されています。

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緒方 隆司
緒方 隆司

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