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「TRIZとは?(第1回) ロシアで生まれた発想手法」

鹿倉プロフィール

こんにちは、IDEAの鹿倉です。


IDEAは、体系的開発手法を活用して、開発企画の構想や課題解決のアイデアを出すお手伝いをしています。
私たちの仕事の中心にあるのは、「TRIZ(トリーズ)」という「課題解決のための発想手法」です。


IDEAのWebサイトを訪れる方であれば、「TRIZについてはもうよく知っているよ」、という方も多いでしょう。
しかし、TRIZという言葉は聞いたことがあるが、それがどんなものかは知らなかった、そんな方も多いかと思います。




このコラムは「TRIZとは?」というタイトルの連載シリーズです。


「TRIZとは何ですか?」と10人に尋ねたら、「TRIZという言葉は、”発明的な問題解決の理論”(Theory of Inventive Problem Solving)を意味するロシア語の頭文字に由来します」くらいまでは同じでも、そこから先の答えは様々でしょう。


「TRIZは、矛盾問題を解決するための発想手法」、
「TRIZは、技術システムの進化を予測する手法」、
「TRIZは、異業種や異分野の技術を参考にして自分の問題を解決する手法」、
「TRIZは、あのサムスン電子の躍進の原動力となったイノベーション手法らしい」
...等々。




私は10数年前にTRIZを初めて知りました。


それまでなぜ一度も耳にしたことがなかったのか、今から考えるとちょっと不思議です。
TRIZを大々的に特集していた「日経メカニカル」のような雑誌にも目を通していましたし、私自身はずっと営業マンとして仕事をしていましたが、もう何十年も開発者や技術者のお客様と相対してきたのに、なぜかTRIZのことは知りませんでした。


そして10数年前、当時就いた仕事の関係で初めてTRIZを知りました。
しかしそこから数年間、私はTRIZの「本当の威力」をほとんど知らないまま、TRIZに関わる場所で仕事をしていました。


私が本当の意味で「TRIZを目撃した」のは、営業担当としてIDEAの仲間になり、IDEAのコンサルタントが、クライアント企業のエンジニアたちとTRIZを使って実際に問題解決に取り組んでいるのを間近で見たときです。


IDEAのWebサイトに辿り着く方の多くは、「TRIZ」というキーワードでここまで来られたと思います。
この連載コラムでは、私がIDEAで仕事をする中で、TRIZについて学んだこと、目撃したことを、現在進行形のことも交えながら少しずつ書いていくつもりです。是非、皆さんも気楽に読んでください。


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TRIZ(トリーズ)は、革新的な問題解決のための体系化された思考法・発想法


TRIZ(「トリーズ」、「トゥリーズ」)は、ロシア(旧ソ連)で生まれた手法です。


TRIZは、ざっくり言うと、ものすごい数の特許文献を読み解いて、

  • 革新性の高い課題解決は、どのような着眼点から生まれたか?
  • 技術システムは、どのような過程をたどって進化していくか?
  • 革新的な課題解決を生むための思考のプロセスは?

などを統計的に分析・抽出して、「こんなやり方で考えたり、こんな着眼点で発想すれば、誰もが革新的な課題解決ができる」という思考法・発想法として体系化したものです。


絵にするとこんな感じです。


TRIZのイメージ


「ものすごい数の特許文献」と書きましたが、どのくらい”ものすごい”かと言うと、なんと250万件の特許文献を分析したそうです。究極の人海戦術というか、きっと旧ソ連だからこそできた国家レベルのプロジェクトだったのでしょう。


TRIZは、業種や技術分野を越えて、また時代を越えて通用する普遍的な問題解決手法


しかし旧ソ連で編み出された手法というと、ずいぶん前のことだし今の時代に通用する発想手法なの?と思われるかもしれません。
そう思うのもごく自然なことです。私自身も最初そう思いました。


しかし結論から言うと「今でも素晴らしく(!)通用します」。


それは、TRIZという手法を開発したロシア人たちが、「普遍性」というものを強く意識していたからではないかと思います。


TRIZは、業種や技術分野といった空間的な広がり、そして時代を超えた時間的な広がり、その両方の面で普遍性を持って有効な手法です。


例えて言うと、「何十年前かに米国ミシガン州のどこかの会社のエンジニアが何かを発明したときの着眼点が、2020年の東京のどこかの会社のエンジニアの課題解決を助けてくれる」、そんな感じでしょうか。


TRIZを活用した具体的な事例は、このWebサイトの「導入事例」のページでもいくつも紹介しています。是非ご覧ください。


鹿倉@IDEA




鹿倉 潔
鹿倉 潔

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