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「TRIZとは?(第4回) システムの進化を予測してアイデアを出す」

鹿倉プロフィール

こんにちは、IDEAの鹿倉です。


本コラムの第2回、第3回では、背反問題を解決するための「発明原理」を紹介しました。


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発明原理は、「こちらを立てれば、あちらが立たず」といった背反問題(矛盾問題)の解決を支援する発想ツールです。


今回は、TRIZの「システム進化パターン」という発想支援ツールについて紹介します。「技術進化のトレンド」とも呼ばれます。


技術システムの進化には、業種や分野を越えた規則性がある


旧ソ連のTRIZ研究者たちは、膨大な特許事例や技術文献を調査・研究する中で、技術システムがどのような段階を経て進化しているかを分析しました。


その結果、一見無秩序なプロセスに見える技術システムの進化には、実はいくつかの規則性があり、業種や分野を超えて、技術システムは共通のパターンを辿って進化している、という洞察が生まれました。


その洞察に基づいて、膨大な情報から普遍性のある共通パターンを抽出して体系化したのが「システム進化パターン」と呼ばれるものです。


システムは、必ず何かの目的を持って存在しています。
技術システムの進化とは、この“目的(=主機能)の強化”の歴史と言えます。TRIZの「システム進化パターン」は、この“機能の強化”の過程における業種・分野の枠を超えた規則性を抽出したものです。


「システムが進化する規則性」をヒントに、問題解決のアイデアや、自社の製品や技術を革新するアイデアを発想できる


「システム進化パターン」をヒントに、

  1. 自社製品や技術の機能を強化したり問題を解決する方法(“有用な作用”の強化、“有害な作用”の除去など)を発想したり、
  2. 自社製品や技術の将来像を発想し、自社の技術革新の戦略を検討する 

ことができます。



「システム進化パターン」のひとつに「空間の細分化」に関わる進化パターンがあります。

空間の細分化のトレンド


この進化パターンを、ランニングシューズのソール構造の進化に当てはめてみましょう。


ソールはひとつの固体だった構造から、中空構造を持つようになり、さらに今は連結された空洞にゲルを充填した構造へと進化しています。


この進化のプロセスを経ることで、例えば「着地衝撃を吸収する」や「推進力の強化」といった有用な作用を高めていきながら、「ソールが重くなってしまう」という有害な作用を低減しています。


もし自社のある製品や技術が、「空間の細分化」の進化過程で見た場合に、「ひとつの中空構造を持っている」段階であれば、「中空構造を複数にする」あるいは「多孔質構造にする」ことで、自社製品にどのような効用が生まれるか(有用機能を高める、有害機能を取り除く)を考え、自社製品の進化の方向についてのアイデアを出すことができます。


言い換えると、今「中空構造」段階なのであれば、「複数の空洞」「多孔質構造」「活性要素を入れた多孔質構造」といった段階は、未だ実現していない(使っていない)新たな効用を生むための進化のポテンシャル(潜在的可能性)と捉えることができます。


この「システム進化パターン」にしても前回紹介した「発明原理」にしても、TRIZを知り、TRIZを使いこなせるようになることは、製品開発や技術開発における圧倒的に強力な「道具」を手に入れることになります。
​​​​​​​そして効果的に活用できるようになれば、「道具」は「武器」になります。


ところでこの度IDEAでは、長年のコンサルティング経験に基づき、「発明原理」と「進化パターン」に開発者・技術者のデスクトップからアクセスするための「IDEA-TRIZ Toolbox」という文字通り「TRIZの道具」を開発しました。


そしてTRIZを使った演習ワークショップや、クライアント企業の実際の開発課題や問題解決に取り組む実テーマ解決コンサルティングを通して、この「道具」を「武器」にする方法を習得して頂きます。
無料体験セミナーを開催中です。興味を持たれた方は是非お気軽に参加ください。


鹿倉@IDEA


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鹿倉 潔
鹿倉 潔

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