IDEA-TRIZ『Toolbox』第3回: IIDEA-TRIZ Toolboxの開発コンセプトは、”いつでも、どこでも、だれでもTRIZ!”
こんにちは、IDEAの片桐です。
前回のコラムで取り上げた『アイデア流問題解決プロセス』の中核を担う、TRIZ発想支援ツール『IDEA-TRIZ Toolbox』を紹介します。
今回は、TRIZソフトウェア「IDEA-TRIZ Toolbox」の開発コンセプトと特徴についてお話します。
今月(2021年1月)から無料の体験セミナーも定期的に開催します。セミナーには3日間の期間限定ライセンスも付いていますので、この機会に是非お試しください。
IDEA-TRIZ Toolboxの開発コンセプトは、”いつでも、どこでも、だれでもTRIZ!”
従来から弊社ではIHS Goldfire™というイノベーション支援ソフトに実装されたTRIZモジュールを活用して、お客様の新製品開発、問題解決を支援してきました。
Goldfireは、意味検索テクノロジーによる知識検索とTRIZ分析ツールの統合など、高機能な反面、日常的な課題にもTRIZを使いたいというお客様にはなにかと敷居が高い場面もありました。
そんな方に、”日常の道具として身近に置き、気軽にTRIZを使ってもらいたい”。
そんな思いから開発したのが、IDEA-TRIZ Toolboxです。エンジニアの傍らの“工具箱”みたいな存在でありたいと願っています。
TRIZソフトウェア「IDEA-TRIZ Toolbox」の特徴
1.だれでも簡単にTRIZが使える。効率重視の発想ツール
TRIZは旧ソ連で研究、体系化された発明的問題解決手法ですが、最終的には250万件におよぶ世界中の特許を調べ、延べ1,500人・年という膨大な労力をかけて体系化されました。
TRIZの知見は膨大であり、そのすべてを習得するには数年の年月を要すると言われます。
IDEA-TRIZ Toolboxの最大の特徴は、膨大なTRIZの知見から最も活用頻度の高い発想手法を選び、IDEAの豊富なコンサル経験に基づいて、誰でも簡単に使える効率重視の発想ツールとしてカスタマイズしたことです。
2.ツールは【40の発明原理】と【18の進化パターン】に絞り込んだ
1,000以上におよぶアイデア発想の現場の中で、実際に使用したTRIZツールとそこから生み出されたアイデアの数、対象とした問題の種類などを踏まえ、IDEA-TRIZ Toolboxでは、TRIZツールを【40の発明原理】と【18の進化パターン】の2つに絞り込みました。
これにより、短時間で豊富なアイデアを生み出すために、シンプルで効率的なツールを実現しました。
3. IDEA-TRIZ ToolboxはWebアプリ
実は、IDEA-TRIZ Toolboxの開発当初は、ネイティブアプリ(PCなどにインストールして使う)で進めていました。しかし、Webアプリの方がお客様の利便性が高いという判断で、途中からWebアプリに変更しました。
また、ライセンス形態、ログイン認証なども、なるべく多くの方に気軽に使っていただけるような形態としました。
4.右脳を刺激して思考スピードと発想力をアップ!
直感的に理解できる画面構成と、シンプルな操作で思考スピードを妨げることはありません。できるだけ文字情報を排除し、右脳を刺激するように図やイラストを豊富に盛り込むことにより、短時間で質の高いアイデアをたくさん生み出すことが可能になります。
次回は【40の発明原理】について、アイデア流にカスタマイズされた点とその使用方法を紹介します。
片桐@IDEA